「H30年医学部医学科入試カレンダー&変更点一覧」できました!

こんにちは。ディック学園鹿児島校チーフチューターの山下堅司です。

先週の九州北部を襲った大雨は凄まじかったようですが、昨日の鹿児島での地震もなかなか激しかったですね。天変地異の恐ろしさを感じる今日この頃です。

さて、まずは先月の本ブログで取り上げた「H30年以降の医学部医学科入試最新情報!」で大方の医学部入試の変更点を御紹介しましたが、この一か月で残りの私立医学部の入試要項も全て判明しましたので、残りの大学の変更点を御紹介致します。

・順天堂大学医学部では、地域枠選抜入試(東京都10名、新潟県2名、千葉県4名、埼玉県5名、静岡県5名)を新規に実施します。試験は、「センター試験5教科7科目」+「一般入試3教科4科目」および「小論文」「内申書」「面接」を課して総合判定するとのことで、国公立大学医学部さながらのハードな試験となりそうです。

この地域選抜入試で入学すると、卒後は指定された都道府県の病院で一定期間勤務することになりますが、返還免除可能な奨学金を受けられることが大きなメリットとなります。都道府県枠によっては、学費は国公立大学とさほど変わらなくなりますので、間違いなく国公立大学医学部の併願者を取り込む狙いのようです。これまで学費面で国公立大学しか受験できなかった方にとっては、検討の余地がありそうです。

なお、この地域枠選抜入試(定員26名)の導入に伴い、募集定員の内訳を変更し、一般A方式を 67名 → 60名、センター併用枠を 28名 → 24名、センター利用枠を15名 → 12名へと変更します。

・日本医科大学医学部では、入試内容の変更ではありませんが、学費面で大きな改訂があります。

なんと、H30年より入学者全員の学費を5,700,000円値下げします!

前回のブログで、杏林大学医学部や国際医療福祉大学の特待制度拡充について触れましたが、特待生はあくまで一部の成績上位者に限られます。しかし、今回の日本医科大学では入学者全員が対象となりますので、かなりのインパクトがありますね。これまで日本医科大学は、私立医御三家の中では最も学費が高く、慶應義塾大学や東京慈恵会医科大学とは少し差が開いていました。しかし、H30年から学費面の差はほとんどなくなりますので、今回の学費値下げにより、志願者数や入学者のレベルもUPしそうです。

なお、これだけの学費減額にも関わらず特待制度も残します。人数は減りますが、前期試験成績上位10名および後期試験成績上位3名を特待生とし、さらに2,500,000円の学費が免除されます。

・東京女子医科大学医学部は、近年いろいろとニュースに上がっているようです(詳細略)が、H30年新入生より、入学金を500,000円値上げします。

また、公募推薦入試と指定校推薦入試の日程を別日に行います。ただし、公募推薦と指定校推薦の併願はできません。

・藤田保健衛生大学医学部でも、やはり大きな動きがありました。変更点が6つもあります。なかなか入試要項が出ないなあ、と思っていたら、来年にかけても大改革を行います。

まず、AO入試を新規に実施し、推薦入試と合わせて10名募集します。

次に、一般入試後期試験(定員5名)を復活させます。

また、一般入試・センター利用のいずれの2次試験においても、面接+調査書を併せて100点満点とします。H29年の一般入試では面接は点数化されていませんでしたが、来年からは調査書も加味して100点の配点がつきます。

さらに、センター利用入試では、前期(定員10名)、後期(定員5名)ともに科目配点を変更し、5教科型(国語〔古文漢文含む〕100点、数学250点、英語250点、理科250点、社会50点の900点満点)で1次判定を行います。昨年から学費を大幅に下げていますので、センター利用枠は国公立受験生で賄いたい意図が読み取れます。

そして、特待生は後期試験のみを対象に替えて10名採用します。前期試験ではいくら高得点で合格しても、特待生の対象にはなりません。

最後に、地域枠入試についてですが、出願資格を愛知県出身者に限定します。これは愛知医科大学と同様ですが、地元民でなければ意味がないということでしょう。

いやーしかし、藤田保健衛生大学医学部はこれで2013年度から6年連続での入試改革となります。医学部受験を指導する側として全く目が離せません。受験生の方も正確な情報をもとに戦略を練って頂きたいと思います。

・金沢医科大学医学部については、前回のブログで、後期試験を新規に実施し、学科試験は数学と英語のみ、とお伝えしていましたが、新たな情報が判明しましたので、改めてご紹介します。

なんと、学科試験の数学は、ⅠAⅡBのみであることが判明しました。数学Ⅲが出題されません!

ということは、これは文系の方にも門戸が開かれたことを意味します。理科も、数学Ⅲもできなくてもチャンスがあります。入試で理科と、数学Ⅲを避けられる医学部といえば帝京大学もありますが、帝京大学は計3科目課されますので、金沢医科大学は2科目で受験できる分、より多くの受験生に合格の可能性がありますね!

・聖マリアンナ医科大学では、H30年より公募推薦入試(募集定員10名)を新規に実施することは、このブログで触れていましたが、ついに入試要項が判明しました。

出願要件は、現役生のみの専願制で、評定4.0以上となります。

1次試験が適性検査、基礎学力試験(英語)、基礎学力試験(自然科学総合問題)となっており、その合格者に対し、2次試験で小論文、面接(個人)、面接(グループ)を課し、総合的に判断するとのことです。

また、指定校推薦入試受験生は、公募推薦入試も併願することが可能だそうです。

さらに、聖マリアンナ医科大学のH30年度からの推薦指定校も改定されました。参考までに、ディック学園事業所のある都道府県の推薦指定校一覧を抜粋しておきます。医学部志望の高校生以下の方は、自校が該当しないかチェックしてみましょう。なぜか、鹿児島県の高校が西日本では最も多いです。

~ H30年度 聖マリアンナ医科大学 推薦指定校(抜粋) ~

広島県…修道高校、ノートルダム清心高校、広島学院高校、福山暁の星女子高校

福岡県…小倉高校、明治学園高校、上智福岡高校、久留米附設高校

熊本県…済々黌高校、熊本高校、第一高校、熊本マリスト学園高校

大分県…大分上野丘高校、大分舞鶴高校、大分雄城台高校、佐伯鶴城高校

鹿児島県…鶴丸高校、甲南高校、錦江湾高校、鹿児島純心女子高校、ラ・サール高校、大口明光学園高校、池田学園池田高校

沖縄県…那覇高校、昭和薬科大学附属高校

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さらに国公立医学部を目指している高校2年生以下の方への追加情報ですが、H31年からは、

・九州大学医学部でも、センター試験において、「生物」を必須科目から外します!つまり、理科は「物理」+「化学」だけで受験が可能となります。

九州大学といえば、一般入試で理科3科目を課し続けてきた最後の医学部でしたが、理科3科目学習するというのは、受験生にとって大きな負担となっていました。入学者の多くは久留米附設やラ・サールといった地元九州の私立中高一貫生が多く、九州民にとっていくら地元最高峰の医学部とはいえ、九州外からの入学者は1割程度という、いわゆるローカル化が進んでいました。そこで、多様な人材を全国から受け入れるため、「生物」を必須科目から外す、という決断をしたものと考えられます。

これにより、志願者数やボーダー偏差値がどこまで上昇するのかが注目されますが、2次試験の理科は、「物理」と「化学」が必須のままですので、九州大学医学部を目指すなら、センター試験も「物理」と「化学」で受験するのが、セオリーとなります。よって、以上のことを知らずに九州大学医学部を目指していた高校2年生の方は、ただちに「生物」の学習を止め、理科は「物理」と「化学」に特化した対策をとられることをお薦めします。

来年からは熊本大学医学部がセンター生物を必須科目から外しますので、再来年九州大学も続くことにより、全国に生物を必須とする医学部は完全になくなります。一方で、物理を受験で必須科目とする国公立の医学部は6校(薬学部は3校)ありますし、生物受験者よりも物理受験者の方が合格率が高い、という統計的なデータもありますので、国公立の医学部と薬学部受験では「生物不要論」が巻き起こってしまいそうですね。

しかし、物理を学ぶ適性があるかないかは、数学的素養に大きく依存しますので、だれでもかれでも物理を選択すればよいとは思いません。(もっとも数学ができなければ、その時点でほぼアウトなのですが(^^ゞ)

一方で、国語(現代文)力がある方は、生物の適性はあると思います。

さらに、医学と最も関連のある科目は「生物」だと思います。医学部に合格した後は、生物も猛勉強しなくてはなりません。受験としては「物理」を選択する方も、「生物」に対する関心は持ち続けて下さいね。

その他の情報ですが、H32年より福島県立医科大学医学部では、後期試験を廃止することも発表されています。

といった感じで、来年以降も医学部は変更点が多くあります。

前置きが長くなってしまいましたが、毎年好評を頂いている「医学部医学科入試カレンダー&変更点一覧」がついに完成しました!

H30入試カレンダー2

表面に全医学部の入試日を記載し、裏面にはこれまでのブログで紹介した全医学部入試の変更点を一覧でまとめてあります。

H30入試カレンダー

受験校を決める際、考慮しなくてはならないのが、入試日程です。表面のカレンダーを見て頂ければお分かりかと思いますが、来年も多くの大学で入試日が重複します。国公立大学の入試日程は毎年同じですが、私立医学部の入試日は毎年変動しますので、私立医学部を受験予定の方は、その年々の入試日程をみて受験校を決めていくことになります。

そこで、H30年度の医学部受験校選定のために、是非このカレンダーを活用して頂きたいと思い、お問い合わせを頂いた方には、事務局を通して無料で差し上げたいと思います。

夏休みは、受験校の過去問題も1年分は取り組んでおきたい所です。早めに受験候補校を選定し、対策に着手できるといいですね!

医学部志望の皆さん、ディック学園には医学部入試に精通しているチューターが各校舎にいます。もし、分からないことがありましたら、是非ディック学園にお問い合わせください。以上

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