「日本一早い!? H30年以降の医学部医学科入試最新情報 !!」

こんにちは。ディック学園鹿児島校チーフチューターの山下堅司です。

近頃はすっかり蒸し暑くなってきましたが、昨日6月13日に鹿児島アリーナで行われたドリコム主催の大学進学説明会に行ってきました。

鹿児島県では最大規模の大学進学説明会なのですが、医学部を設置している全大学のブースをまわり、入試広報担当の方からいち早く来年度の医学部入試情報を仕入れてきました。中には、まだ大学HPに更新されていない先取り情報もあります。

大学に直接問い合わせた情報も含めて、これからおそらくどこよりも早い!? H30年度の医学部入試最新情報(計26校分)をお伝えしますので、来年の医学部受験生だけでなく高校2年生以下の皆さんも、最新の情報を知った上で戦略を立てて頂きたいと思います。

まずは、国公立医学部について

・東北大学医学部では、AO入試Ⅱ期(15名)を新規に実施します。従来のセンター試験が必須のAO入試Ⅲ期(10名)もありますが、AO入試Ⅱ期ではセンター試験は課さず、独自の筆記試験や面接、書類審査により、研究医としての適性を評価するとの事です。

なお、AO入試Ⅱ期の導入に伴い、一般入試枠を120名 → 105名に減らします。

・東京医科歯科大学では、「特別選抜Ⅰ(募集定員5名)」という名の推薦入試を新規に実施します。選抜方法は、現役生のみが対象で、調査書の評定基準値は4.7以上が出願要件となりますが、書類審査・小論文試験・面接(グループ+個人)・センター試験の成績(8割以上が評価対象)となっています。なお、特別選抜入試の導入に伴い、後期試験の募集人員は15名 ⇒ 10名に減らします。

・東京大学理科三類(医学部)では、2月27日に10分程度の面接試験を復活させます。受験生の意欲やコミュニケーション能力といった、人物像をみるとのことです。

・千葉大学医学部では、前期募集定員を 97名 ⇒ 92名に減らします。志願者にはさほど影響はないかと思いますが、政府は2020年以降医学部の定員を減らしていく方針ですのでその一環でしょうか。

・金沢大学医学部では、推薦入試Ⅱにおいて、調査書の出願基準をAクラス → 特Aクラスに引き上げます。そして、英語外部試験で一定スコア基準を満たす場合は、センター試験「英語」の得点ではなく、総合評価に反映させます。

また、後期試験を理系一括で行う方式に変更するため、2年次からの医学科進学が可能になります。ただし、医学科への進学枠は1名とのことでしたので、こちらは医学部を目指す受験生にはまず関係ありませんね。

・三重大学医学部では、2次試験の数学の出題範囲に「整数」も追加します。現行課程の入試に変わってから、国公立大学の2次試験で「整数」問題を出題する大学は既に多いですが、これで同大学の出題のバリエーションは増えそうです。

・和歌山県立医科大学では、前期試験で小論文(50点)が廃止されます。これまで前期試験で小論文を課す唯一の国公立医学部でしたが、受験生にとっては負担が減って朗報でしょう。

・愛媛大学医学部では、H30年度入試から後期試験で2段階選抜を導入します。志願者が20倍を上回った場合、センター試験の得点に基づき、足切りが実施されます。

・岡山大学医学部では、募集定員の内訳を変更し、地域枠(岡山県)を 7名 → 2名へ、国際バカロレア入試枠を3名 → 5名へ、一般入試枠を100名 → 98名と変更します。昨年あたりから、国際バカロレア入試枠を拡充していく動きがいくつかの大学で見られますね。

・鳥取大学医学部では、2次試験でこれまで理科は全く課されていませんでしたが、一気に理科2科目が追加されます。2次試験で理科を課さない医学部は少ないですので、これにより隣県の島根大学医学部に流れていく受験生が増えそうですね。

・山口大学医学部の2次試験でも、理科が2科目に増えます。これまで、2次試験の理科は1科目のみでしたので鳥取大学ほどのインパクトはないかもしれませんが、九州~中国地方の受験生にとって影響を及ぼしそうです。

さらに、前期試験で2段階選抜を導入し、志願者が7倍を超えた場合、足切りを行います。

・佐賀大学では、センター試験の英語と併用した外部活用試験として、TOEFL、TEAP、GTEC、実用英検CSEのスコアに応じた佐賀大学独自の換算表(詳しくはHPを参照)に基づいて3段階で最低点を保証します。

これは医学部に限らず全学部において適用されますが、一般入試での外部試験の利用は国公立大学医学部では、鹿児島大学に続き2例目になります。センターがよければセンター得点を採用し、センターが悪くても一定点が保証されますので、上級者には朗報でしょう。最高で9割(180点)までしか保証されませんので、鹿児島大学ほどのインパクトはないかもしれませんが、逆の見方をすれば実用英検で2級合格の過半数の方が、それどころか準2級や3級どまりの方でもCSEがハイスコアであれば、センター9割が保証されることになります。よくよく分析すると、個人的には「これでいいのか!?」とも思いますが、センター英語に関しては、佐賀大学だけに、差が(佐賀)つかない入試になりそうです。

・熊本大学医学部では、これまでセンター試験のみ生物は必須でしたが、来年から必須ではなくなります。これにより、物理+化学のみで受験できるようになりますので、受験者数は間違いなく増加しそうです。10年前のように、合格者の7~8割が物理選択者、という状況に戻るのでしょうか?

この変更は、国公立大学医学部志望の多くの生物選択者にとって、かなりの脅威となりそうです。

さらに高校2年生以下の方への情報ですが、H31年からは、

・広島大学でも、医学部を含めた全学部でセンター試験の英語の代用として外部試験の利用が始まります。H29年度入試から始まった鹿児島大学と同様ですが、TOEFL、TOEIC、GTEC、実用英検などで一定の成績や上級合格で満点を認めます。例えば、実用英検準1級合格者はセンター英語が満点となります。

というわけで、高校2年生以下の方も知っておいて頂けると幸いです。 DCIM0606

続いて、私立医学部について。

・まず、今年設立されたばかりの国際医療福祉大学医学部ですが、早速来年から変更点がいくつかあります。

募集定員の内訳を変更し、一般入試枠を 100名 → 105名へ、センター利用枠を 20名 → 15名へと変更します。また、地方会場のうち大田原(栃木県)会場は廃止します。

そして、一般入試を約1週間早め、センター入試2日後の1月16日(火)に全国医学部の先陣を切って1次試験を行います。

さらに、センター利用での特待制度を廃止する代わりに、一般入試での特待生を拡充し、成績上位30名に増やします。この特待制度は、特待生で入学すると毎年更新制になりますが、在学期間はその年度の成績順位が上位50%以内で翌年度も特待生が保証されるとのことですので、一度特待生で入学すると、比較的容易に6年間特待生でいられるとのことです。多くの私立医学部では、一旦特待生で入学しても特待を維持するのはかなり大変なことですが、国際医療福祉大学の今回の特待制度の見直しにより、国公立大学より安い学費で学ぶことが可能になるとのことでした。

私が個人的に注目しているのは、入試日程が約一週間早まった点です。今年は愛知医科大と重なり、受験生も分散したと思いますが、来年は両大のバッティングが解消され、受験生の動向が注目されます。

・埼玉医科大学医学部でも、細かい変更点が4つあります。

まず、帰国生および国際バカロレア資格枠を若干名設けます。

また、特別枠(2名)を設け、実用英検1級やTOEFLなど、検定試験でのハイスコア、数学・科学オリンピック出場者など、数学、英語、理科の各科目に秀でた人材を募集します。

さらに、センター利用の後期枠(2名)を新たに設けます。1次試験の内容は、センター前期の4教科型と違って、5教科型(現代文100点、英語150点、数学100点、理科200点、社会100点)になります。社会も追加され、国公立大学志望の受験生を取り込む狙いのようです。

なお、これらの新規募集枠を設けるのに伴い、一般入試の前期枠と後期枠の募集定員を数名ずつ減らします。

最後に面接時の変更点ですが、一般入試およびセンター利用入試の2次面接前に、面接票(アンケート)の記入を取り入れます。面接時にこの面接票の記入事項について突っ込まれる可能性がありますので、受験生の方はどんなことを書くか、予め考えた上で2次試験に臨まれてください。

・日本大学医学部では、募集定員の内訳を変更し、A方式を 99名 → 92名へ、N方式(第1期)を 3名 → 10名へと変更します。N方式は、日本大学の全学部統一入試のことで、問題は他学部と共通のマーク式ですので、医学部独自試験のA方式と比べて、出題形式や問題レベルは易しくなります。N方式の枠を増やすということは、医学部レベルの一般入試対策が遅れがちな受験生にもチャンスが広がる、という見方ができそうです。

・杏林大学医学部は、H30年度より特待制度を拡充し、一般入試成績上位15名(最大)に対し、各々1,000万円学費を免除します。今年から始めた特待制度は、一般入試成績上位10名に対し500万円免除でしたが、来年はもっと恩恵を受けられる受験生が増えそうですね。

・獨協医科大学医学部でも大きな動きがあります。

まず、募集定員の内訳を変更し、一般入試枠を 53名 → 58名へ、センター利用枠を 20名 → 15名へと変更します。

また、H30年度から一般入試1次試験において東京会場(五反田TOC)を設けます。近年、不便な立地からか、受験生が減少傾向にありましたが、これで受験がしやすくなり、再び志願者増になることでしょう。

さらに、一般入試とセンター利用入試の1次試験において、理科の配点を 200点 → 400点 に増やします。これまで獨協医科大学といえば数英重視の配点でしたが、今後は理科の得手不得手が大きく影響しそうです。

・聖マリアンナ医科大学医学部では、公募推薦入試を新規に始めます。聖マリアンナ医科大学では、これまで指定校の推薦入試は行っていましたが、より門戸を広げるために公募推薦入試を導入するとのことです。入試要項については、6月下旬公開との事です。

・東海大学医学部では、センター利用前期入試において、これまで出していなかった繰り上げ合格を、H30年入試から出すことが発表されました。今年は、センター利用で繰り上げ合格を出さない代わりに、多く正規合格者を出していたためか、一般入試での繰り上げがなかなか回らず、バランスが悪かった点を改めるようです。

・北里大学医学部では、一般入試2次試験での適性検査を廃止します。受験生にとっては、負担が減って朗報といえそうです。

・金沢医科大学医学部でも大きな変更点があります。

まず、一般入試1次試験において、札幌会場を廃止します。

また、AO入試枠を 15名 → 27名 と格大し、指定校・地域推薦枠を 20名 → 3名 へ大きく削ります。結果、県外生にとって大きなチャンスが広がります。AO募集枠27名は異例の多さになりますので、現役・一浪で医学部に滑りこみたい私立専願生には朗報です。

さらに最も目玉となるのが、後期一般入試の新規実施になります。この後期1次試験(2月17日)は英語(配点100点)、数学(配点100点)のみで、理科を課さない珍しい方式です。そして1次試験は東京会場(TOC五反田メッセ)も設置され、石川県まで行く必要はありません。2次試験は本校で3月1日になり、2次対策(小論文60点とグループ面接)まで準備する期間が長めに設けられています。募集定員は10名ですが、理科が不得手な受験生にはワンチャンスありそうです。

・愛知医科大学医学部でも、細かい変更点が3つあります。

まず一般入試1次試験会場において、本学(長久手市)会場を廃止し、名古屋会場を新たに設けます。

そして、一般入試の理科の試験時間を120分 → 100分に短縮します。これまで愛知医科大の理科は問題量が多すぎましたので、問題量を減らす方向で調整しているのだと思われます。今年から英数も100分 → 80分に短縮していましたが、過去問題を演習する際は時間配分に気をつけましょう。

最後に地域枠入試についてですが、来年からは愛知県出身者に限定されます。これまでは、全国どこからでも出願できましたが、今後は地元の方のみになります。

・大阪医科大学では、「建学の精神」という名の推薦入試(現役生限定)を開始します。センター試験で8割も要件の1つですが、活動報告書や志望理由書が必須となります。面接も2回行いますが、私立専願の現役生には朗報です。

なお、推薦入試の導入に伴い、センター利用の後期試験は廃止されます。

また、一般入試前期試験の1次試験日程を2週間ほど早めることも明らかになりました。

・兵庫医科大学では、公募推薦入試において理科の各科目の出題範囲を全範囲に広げます。これまで同大の推薦入試では、理科の出題範囲は現役生の学習進度を考慮してか、教科書の後半部分は出題範囲から除外されていました。しかし、H30年入試からは全範囲になりますので、受験生の方は予習した上での受験対策も必要になりそうです。

といった感じで、来年にかけても医学部は変更点が多くあります。

毎年好評を頂いている医学部入試資料も1学期中の完成を目指して現在作成中ですが、医学部志望の皆さん、ディック学園には医学部入試に精通しているチューターが各校舎にいます。

分からないことがありましたら是非ディック学園にお問い合わせください。以上

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