医学部の面接について③

医学部の面接について③

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医学部面接の極意についての3回目。
最初のテーマは『圧迫面接』だ。
聞いたことはあると思うけど、『圧迫面接』とは受験生が答えにくい質問をしたり、精神的に追い込むことで相手の反応を見ようというものだ。
ではなぜそのようなことをするのか?
考えて欲しい。
医師の仕事とは、患者さんの命を助けることだね。その過程の中で究極の判断に迫られるときがある。また時間制限のある中で適切な行動をとれるかどうか。精神的に追い込まれることも少なくない。どのような状況の中でも医師として患者さんの為に最善の策がとれるかどうかなんだ。
面接で少し圧迫されたくらいであわあわするようでは、到底医師にはなれない。
そのための『圧迫面接』なんだね。

具体的な例を一つ挙げてみよう。  面:面接官  受:受験生

面:「入学してからの勉強はきついけど大丈夫ですか」
受:「はい、大丈夫です」
面:「でも君の成績はあまり良くないよね。あんまり勉強しないんじゃないの」
受:「今までの反省を生かして精一杯頑張ります」
面:「みんなそう言うんだよね。でも信用できないな」
受:「でも大丈夫です」(少し機嫌悪そうに言う)
面:「ほら、すぐそうやって嫌な顔をする」
受:「 ・・・ 」
面:「君は医師には向かないよ。他の仕事を探したら」
と、こんな感だ。
面接官はわざと答えにくい質問をしたり、ときには受験生を怒らせようとする。
そうやって受験生がどのような反応をするのかをみるんだね。相手の罠にまんまと嵌るようでは到底合格は勝ち取れない。
上のような場合。みんなならどう言いますか。私ならこう言うよ。
「そのように思われることはとても残念ですし、私に原因があると思います。でも私は医師になるためにどのような困難でも乗り越えていく自信があります。学生生活の中でそのような私をみていただけたらと思います。大丈夫です。よろしくお願いします」
このような言葉をニコニコしながら言えれば大丈夫だよ。

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次に集団討論について話をしよう。
知っての通り大分大学医学部のAO入試では個別試験として個別面接、及び集団討論を実施している。
配点は540点だ。センター配点が450点であることを考えるととてつもなく高い点といえる。
実際センターが720点(足切ギリギリ)で合格し、センター800点で落ちた子がいる。そういう意味で集団討論の占める割合はとても大きい。
ポイントは次の3つだ。

① 人の話をよく聞く
② 論点を外さない
③ 医学部受験生としての考え

どれも当たり前のことのようだが、実はこれができない生徒が多いんだよね。
まず①だけど、討論になると自分が言うことばかりを考えて他人の話をうわの空で聞いている生徒が少なくない。相手の話を聞くときは相手の目を見ること。そして共感するときは頷く。こんな基本的なことができないと話にならない。
次に②だ。テーマはなんなのか。その中で今何について話し合っているのか。直前の人はどのようなことを言ったのか。それらを踏まえて話しているのか。話が脱線してしまうことはよくあることだ。あまりに酷いと面接官から「論点がずれてますよ」と声がかかる。そうなると、焦ることは明白だよね。
なんか脱線してきたなって思うときは修正する能力も必要だ。
最後に③だけど、これは教育学部の討論ではないので自分の主張を通したり、ましてやだれかと議論するなんてのはもっての他。これはディベートではないからね。あくまで医師としての倫理観にそって話し合って欲しい。倫理観に欠けている医師は絶対に落ちる。
集団討論はグループ全員が受かると言う協調性をもって行うことが大切だ。
毎年、秋から面接練習をするが最初はそれは酷いものだよ。でも入試のときは見違えるようになっている。だから、心配はしなくていいよ。

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最後に言いたいことは『アドリブ力』だ。
個別面接、集団討論でもっとも大切なことと言っても過言ではない。
アドリブというと芸人が無茶ブリされたときに如何にしてウケるかみたいな能力と思いがちだが(内にも某S先生みたいに無茶ブリに強い先生がいるよ)まあ、似たようなもんかな。
医師の仕事は何があるか分からない。ときとして想定の範囲を超えていることもあるよね。そんなときにどう対応するのか、これは医師として最も重要な能力の一つだね。
次の質問は私がよくするものだ。みんなも考えて欲しい。

あなたが研修医のとき、たまたま一人しかいなくて救急の患者が二人同時に運ばれてきました。二人とも至急輸血が必要です。でも血液は一人分しかありません、あなたはどうしますか?

この質問に対して「若い方を助けます」と言った子がいた。それも過去に二人もだ。医師としての倫理観に反する答えだよね。
また、これは実話だが面接室に入ると机の上に電話が置いてあり、座るや否や「今から電話して我々の分も含めてそばを注文してくれ」というのがあったそうだ。
一見医学部の面接とは無関係にみえるが、臨機応変な対応力をみようとしとものだろう。
とにかく面接では何があるか分からない。でも医師になったらもっともっと分からない。そういうときのために先を見る力、現状を把握する力を身に着けなければならない。

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大分校では毎年大分大学医学部に多数の合格者を出している。
本気で頑張りたい人。いつでもおいで。待ってるよ。

大分校 藤澤秀昭

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