日本一早い!?  2022年 医学部入試最新情報!!

こんにちは。ディック学園 鹿児島校チューターの山下堅司です。

先日、6月17日に鹿児島(西原商会)アリーナで行われたドリコム主催の大学進学説明会に行ってきました。

昨年はコロナの影響で中止となり2年ぶりの開催となったこの大学進学説明会ですが、参加大学や来場者数がやや少なく、小規模になった感じの印象でした。私の方では、医学部を設置している全大学のブースをまわり、入試広報担当の方からいち早く来年度の医学部入試情報を仕入れてきました。

昨年は大学入試改革とコロナ対応が重なり、変更点が山ほどありましたが、今年から来年にかけては少なくなったという印象を受けます。しかし、医学部受験を検討している方々にとっては気になる情報だと思いますので、今回と次回の2回に分けてお伝えしていきます。

ではおそらくどこよりも早い!? 2022年の医学部入試最新情報をお伝えします。

・防衛医科大学校医学科について

これまで2日間かけて行っていた学科試験を1日に集約して行います。全科目(国数英理)マークシート+記述形式とし、1科目ずつ実施します。試験時間も変更になり、国語は45分、英語90分、数学90分、理科2科目120分で、それぞれマークシート問題と記述問題の両方を解答します。

また、国語の出題範囲から、古文・漢文を除外します。

さらに、小論文はこれまで2次試験で実施していましたが、1次試験で課すことになります。

当日は朝9時から試験が始まり、最後の小論文の終了時刻は18時と、かなりハードな1日になりそうです。試験が終わったらグッタリきそうですが、これまでのように2日間取られるよりは効率的かもしれませんね。

防衛医科大学校医学科と言えば、受験料が無料のため、国公立医学部や東大京大志望者の併願先として最も多く、近年は6000人前後の志願者を集めています。特に国公立大の医学部が第1志望だが、私立医学部は経済面から無理!という受験生にとっては、練習受験校として人気のある大学校です。特に、地方旧帝大医学部や旧官立医大を目指す医学部受験生にとっては、登竜門的な位置づけにあたるのではないでしょうか。

試験時期が最も早く、あと4か月しかありませんが、受験生の方は時間配分に気を付けて臨んで欲しいと思います。

・北海道大学医学部では、

「総合型選抜」を改めて「フロンティア入試TypeⅠ」を新規に実施し、5名募集します。出願書類・課題論文、面接、共通テスト(85%必須)を元に合否判定します。

また、募集定員を107名 → 97名へと減らします。

・富山大学医学部では、

まず、後期試験を廃止します。

そして、共通テストを課す総合型選抜(AO)を新規に導入します。募集定員は10名で、大学入学共通テスト900点、書類審査・面接150点、小論文100点の結果を総合して合否を判定します。ただし、出願資格は富山県出身の2浪生までとのことで、地元の方向けのお話になりますね。

また、前期試験の定員を60名 → 70名に増やします。

金沢大学医学類では、

・超然特別入試Al-lympiad選抜Ⅱを新規に実施し、募集定員は若干名とします。調査書評価A以上に加え、「日本数学A-lympiad」で受賞歴があることも出願要件で、出願書類の他、共通テスト800点満点+口述試験200点も課します。

ちょっと分かりづらい選抜方法ですが、「日本数学A-lympiad」というのは、歴史が浅いので知名度はまだあまりないかもしれませんが、数学を用いて社会問題を解決することにコンセプトを置いた団体競技になります。個人の数学力を競う数学オリンピックとはこの点が違います。金沢大学が医学類の選抜要件に加えたことで、「日本数学A-lympiad」の知名度が上がりそうですね。

また、学校推薦型選抜Ⅱにおける推薦要件を、調査書評価がⒶ → Aへと緩和します。

ちなみに、調査書評価の「A」とは、評定値が4.3以上あるという意味で、「Ⓐ」はAのなかでも人物・学業成績が特に優れた者につけられる評価です。

・福島県立医科大学医学部では、

総合型選抜を導入します。医学部としては珍しく共通テストを課しませんが、総合問題を課し、出願書類を総合して1次判定します。第2次選考では、国立大学医学部の面接としては珍しいですが、MMI方式の面接を行います。

*MMI(Multiple Mini Interview)とは、1回の面接でなく、受験者が評価項目別の面接室を移動しながら、各々独立した短時間の面接を複数回行って多面的に面接する手法。

なお、募集定員5名以内とのことです。

また、これに伴い、一般枠前期の定員を50名 → 45名へと減らします。

・横浜市立大学医学部では、

前期2次試験の理科の配点を、400点 → 600点へと上げます。数学と英語は各々400点満点のままなので、やや理科に比重を置いた形になりますね。

・京都大学医学部では、

足きりクリアの基準を、これまでの倍率3倍に加え、共通テスト総合得点率70%以上を追加します。

つまり、倍率が3倍未満だったとしても、共通テスト70%なければ、アウト!という訳ですね。

まあ、京大医学部に合格できうる人なら全く問題ないと思われます。

・長崎大学医学部では、

学校推薦型選抜Ⅱ(地域枠)において、出願資格に「地域医療ゼミの受講」を追加します。

長崎県民生が対象となりますが、志望動機を考えるいい機会になるかと思いますので、夏休みに開催されるこの「地域医療ゼミの受講」は、参加されてみてはいかがでしょうか。

また、この学校推薦型選抜Ⅱの地域医療特別枠では、共通テストを600点満点に圧縮し、新たに小論文100点が追加されます。

・熊本大学医学部では

一般選抜前期日程において、募集定員を90名 → 87名へと減らします。その一方で、学校推薦型選抜Ⅱでの地域枠を5名 → 8名へと増やします。

そして、その学校推薦型選抜Ⅱではさらに変更があります。推薦での一般枠15名を5名に減らし、新たに「熊本みらい医療枠1」を10名設けます。

この「熊本みらい医療枠」は熊本県出身者が対象で、卒後の多少の縛りもありますが、大学入学共通テストの成績、推薦書、調査書、志望理由書、面接の成績で総合的に合否を判定します。

熊本大学も昨年の大分大学医学部に続き、地元志向にシフトした感がありますが、熊本出身の受験生は検討に値するかと思います。

続いて、私立医学部について。

東北医科薬科大学医学部では、

共通テスト利用選抜を新規に始めます。定員は5名と少なめですが、現代文100点、+数学200点+理科2科目200点+英語200点の合計700点満点で1次判定します。そして、2次試験は面接のみとなります。

共通テスト利用ながら、5教科は使わないという点と、2次試験で小論文が免除されるのは受験生にとって負担が軽くていいですね。

・金沢医科大学医学部では、

一般選抜前期1次試験は2日間受験可能とし、高得点の日の成績で1次判定を行います。

総定員が107名 → 110名と少し増えます。その一方で、編入学選抜は廃止します。

1次試験を2日間受験できるというのは、いいですね。他にも帝京大・東海大・獨協医科大でこのような方式を採用していますが、本命なら迷わず両日受験しましょう。

・獨協医科大学医学部では、

総合型選抜の定員を7名以内 → 3名以内へ、学校推薦型(系列校)選抜を新規に実施(定員10名以内)し、一般選抜の定員を63名 → 57名へと減らします。

また、これまで別日に行っていた共通テスト利用選抜と一般選抜の2次試験を同一日に実施します。

さらに、栃木県地域枠の対象者を共通テスト利用選抜受験者も含めることにします。

こちらは、大きな変更点ではありませんね。

・日本大学医学部では、大きな動きがあります。

一般選抜はA方式での募集を止め、N方式で第1期(定員90名)と、第2期(定員15名)に分けて募集します。

また、1期と2期のいずれの2次試験においても、小論文と適性検査を廃止し、面接の配点を30点→60点へと上げます。

さらに、2次試験でも数学60点(記述式)と英語60点を課しますので、1次と2次合わせて合計580点満点となります。

N方式というのは、全学統一方式のことで、日本大学の他学部も併願できる方式です。当然、医学部以外の一般学部の受験生も受験しますので、難易度は従来のA方式と比べると明らかに易しいです。いわゆる医学部レベルの学習が追い付いていない受験生の方でも、共通テストより易しめなので、戦える感覚が持てるのではないでしょうか。2次で数学の記述試験はありますが、理科が相対的に軽くなったことで、現役生に配慮した印象を受けますね。

昔から、多浪生に優しい大学と言えば、西は久留米、東は日大、と言われたものでしたが、日本大学も入学者の若返りを図ってのことだと思われます。

なお、出願サイトのマイページに入力した内容も面接時の参考資料となります。

・東海大学医学部では、

特別選抜(展学のススメ)を新設します。出願資格は、大卒者、短大卒者、高等専門学校卒者が対象で、第1次選考が英語100点+小論文100点、第2次選考が面接2回で240点、合計440点満点となります。

医学部受験に敗れ他学部に進学し卒業したものの、やはり医師への思いを捨てきれない、という方は面接でその思いを伝えてみてはいかがでしょうか。

また、総合型選抜(希望の星育成)の定員を5名 → 10名に増やします。

この総合型選抜というのは、比較的歴史は浅いのですが、何といっても併願制のため、合格しても入学義務が生じない、という点がメリットだと思います。2021年入試をみても、49名が志願して最終合格者は8名と、倍率は6倍くらいでしたので、一般選抜で受けるより、明らかに低倍率でした。今回の定員増で合格者は10名と言わず、もっと増える可能性がありますので、私立医学部志望の現役生は検討に値すると思います。

・産業医科大学医学部では、

学校推薦型選抜の定員を20名以内→25名以内へ増やす一方で、一般選抜の定員を約85→約80名へ減らします。

推薦型にややシフト?といったところでしょうか。

ちなみに、産業医科大学の推薦選抜では学科試験は課されませんが、小論文で自然科学を題材にした英語長文問題が課されます。一般選抜に出るような、コテコテの数学は出ませんので、数学が苦手な医学部受験生こそチャレンジしたい選抜方式ではあります。

・福岡大学医学部では、

学校推薦型選抜を1日での実施に戻し、附属校推薦の募集定員を最大7名→8名へと増やす。(合計40名は変わらず)

共通テスト利用選抜をⅠ期に戻し、2次試験は一般選抜と同日に行う、とのことです。

まあ、大きな変更点ではないですね。

いかがでしたか。

今回はここまでにしておきますが、来年からの変更を告知済みの医学部もまだありますので、残りは次回のブログでお伝えします。受験生の皆さんは、これらの変更点を踏まえ、どの方式で勝負するか戦略を練って頂きたいと思います。

また、私立医学部の入試日程もほぼ出揃ってきており、2022年の医学部入試カレンダーを現在急ピッチで作成していますので、お楽しみに。

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