将棋と教育の関係~お子様への将棋のすすめ~

祝!藤井聡太二冠誕生

こんにちは、久留米校の米倉です。将棋の藤井聡太棋士が高校生にして将棋の2タイトルを獲得した事で世間が賑わっています。お子さんに将棋をさせようかとお考えになっている方も多いのではないのでしょうか?誰もが藤井聡太棋士のように高校生で年収数千万円になれるかは別として、今回は、将棋を学ぶ事についていくつかの側面から考えていきたいと思います。

1.将棋棋士と学歴

2.論理的思考力

3.礼儀作法と集中力

1.将棋棋士と学歴

プロ棋士になるには全国大会上位者レベルしか入る事ができない養成機関である奨励会に入る必要があります。その中から段位を上げて行き、プロである4段になれるのは年間4人のみです(特別編入試験等は除く)。考えてみてください。野球やサッカーほど母数は多くなくとも、1年で4人しかプロになれないのです。しかも、26歳までという年齢制限もあります。制限に達すると強制退会となります。ここ20年程度調べてみますと、奨励会入会の平均年齢は12歳前後、プロ棋士になった年齢の平均は21歳前後となります。その期間ハイレベルの中での争いを勝ち抜かないといけません。勉強に費やす時間が取れるのでしょうか?しかし、そのような厳しい世界に身を置きながら、大学出身(中退も含む)の棋士も多く存在します。ここ20年以内にデビューした棋士に限って見ていきましょう。

タイトル経験者

高見泰地7段(27)立教大学卒 、豊島将之9段(30)関西大学中退、中村太地7段(32)早稲田大学卒

糸谷哲郎8段(31)大阪大学大学院卒、広瀬章人8段(33)早稲田大学卒、

タイトル未経験者

谷合廣紀4段(26)東京大学卒、古森 悠太5段(25)神戸大学卒、高野 智史5段(26)中央大学卒

上村亘5段(33)慶応義塾大学卒、石田直裕5段(31)中央大学卒、西尾明7段(40)東京工業大学中退

紙面の関係上、主要な棋士のみ書かせていただきました。推薦試験や、附属高校からの入学という棋士もいるでしょうが、それでも両立は並大抵の事ではないと思います。

当然、これらの棋士の才能もありますが、これには将棋と勉強の相性の良さがあると思います。

2.論理思考力と記憶力と集中力

将棋をするには、まずルールを覚えなければいけません。どの駒がどんな動きか。どのような場所でどんな働きをするのか。そして、相手の手を予想して何手も先を読まなければいけません。プロ棋士ならば、数十手、数百手先まで読めると言われます。色々な可能性を考えて先読みをする力です。これはかなり高度な論理的思考力、記憶力が必要となります。数学的な問題のみならず、例え暗記科目でも論理的思考力というのは学習の基本となります。記憶力に関しても、テレビ等で解説を見ていると、「この局面は今までの実践にはない」と言っている事をよく耳にします。プロ棋士は自分の対局のみならず、今までの主要な対局を記憶しています。この記憶力と論理的思考力思考力によりあらゆる局面に対応できるのです。

そして、論理的思考力と同時に制限時間のある将棋で勝つためには集中力が必要になります。これは受験や、テストと同じではないでしょうか。最近、集中力のない子供が増えているという話も耳にします。将棋の対局には短くとも数十分の時間が必要です。その間、自分の手を考え、相手の手を考え頭をフル回転させて戦います。プロになると、早朝から深夜までの対局もあります。それで集中力を養えれば、短い時間であっても勉強を効率的に行う事も可能なのではないでしょうか。

3.礼儀作法

最後に礼儀作法です。対局前には「お願いします」と言い、対局後には「ありがとうございました。」と言います。しかし、これは色々なスポーツ、競技にもあると思います。しかし、将棋は負けた時に自分から「負けました」と言わなければないけません。先を読み、自分の負けを理解し負けを認める。結果に対して冷静に受け止める事ができると思います。そして、テレビ等で対局後、プロは勝った後で派手に喜んだりしません。負けた相手を思いやる精神です。その後、対局後対戦相手と感想戦を行います。負けた方は悔しいでしょうがそこを抑えて、反省し、次へ向けての対策を練る事ができるのです。それこそが将棋の精神性だと思います。これは、藤井聡太二冠の対局後の冷静で落ち着きのあるコメントを見ればよく分かると思います。

このような点から私はお子様への将棋をお勧めします。運動や色々な習い事も良いと思いますが、将棋による思考力、集中力、礼儀作法、これは勉強はもちろん、先々の人生の大きな糧となると思います。

将棋に関してはまだまだ語るべき事は多々ありますが、今回はこのぐらいにしておきたいと思います。

ありがとうございました。

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