日本一早い!?  2021年 全国医学部入試最新情報!! 2/3

こんにちは。ディック学園 鹿児島校チューターの山下堅司です。

ようやく梅雨も明け、夏らしい好天気に恵まれるようになりましたね。

8月に入り、医学部入試情報もほぼ出揃ってきました。今回も前回同様、2021年の国公私立医学部入試最新情報をお伝えします。さっそく本題に入ります。

まずは、国公立医学部について

群馬大学医学部では、

公募推薦入試において、これまでセンター試験を課していませんでしたが、今後は共通テストを課すとのことです。

学校の評定値がよくても、医学部レベルの学力があるのとは大きな違いがありますので、共通テストを課すのは当然の流れと言えるでしょう。

東京大学では、

共通テストの英語でリスニング成績も新たに採用します。また、この共通テストのリーディングとリスニングの配点比率は7:3となります。

もともと東京大学は、2次試験の英語で独自のリスニング試験を課していましたが、1次試験では筆記試験のみを合否判定に用いていました。東京大学志望者は、2次試験対策として当然耳も鍛えていますから、特に受験生の負担にはならないかと思います。

金沢大学医学部では、

2次試験の面接において、口述試験も行います。知識を問う問題も口頭で出されるかもしれません。

また、調査書も点数化し、合計配点の概ね2%程度とします。

富山大学医学部では、

・調査書も面接の一部として点数化します。結果、調査書と面接を合わせて100点満点とします。

これまでは、面接のみで100点でしたが、「調査書も合わせて」となりましたので、面接時の志望動機、コミュニケーション力に対する評価が同等なら、評定平均値や記載項目で差をつけるということでしょう。

信州大学医学部では、

共通テストの理科において、「地学」では受験できなくなります。(2次試験はもともと「地学」では不可)

また、調査書は面接の参考資料として活用するとのことです。

医学部を目指して「地学」を学んでいる人はほぼ皆無だと思いますので、特に影響はないでしょう。

ついでに、地学ネタを披露しますと、地学で受験できる大学は、共通テストが「愛媛大学」と「東京大学」のみ、2次試験は「東京大学」のみとなります。つまり、「医学部を地学で受験する」⇒「東大理Ⅲを受験する」ということになります。

名古屋大学医学部では、

前期2次試験において、国語の出題範囲から「古文・漢文」を除外し、「現代文」のみ(150点)とします。

また、外国語科目は英語を必須にし、独語、仏語、中国語での受験はできなくなります。

さらに、共通テストの成績による足切りを廃止します。

この中で特筆すべきは、2次試験で「古文・漢文」が廃止されることではないでしょうか。受験生にとっては、負担が減るので、志願者増に結び付くかもしれません。

名古屋市立大学医学部では、いろいろと動きがあります。

昨年のこのブログで、共通テストと2次試験において、理科は「物理」と「化学」を必須とし、「生物」での受験はできなくなるとお伝えしましたが、さらに追加情報として、

名古屋市高大接続推薦選抜を新たに実施し、学校推薦型選抜の募集定員を27名 → 37名と増やします。一方で、一般選抜の定員を70名 → 60名へと減らします。

共通テストの配点を、国英各100点→各125点へ、社50点→75点へ、理科125点→100点へと変更します。さらに、2次試験の配点を、数学150点→300点へ、英語150点→300点へ、理科200点→理科400点(物理200点+化学200点)へと変更します。

一気に、2次重視へと舵を切りますね。

香川大学医学部では、

後期試験を廃止し、前期試験の定員を59名 → 79名、学校推薦型枠を25名 → 30名へと増やします。

後期試験廃止は時代の流れかもしれませんが、前期試験の定員が20名も増えるというのは要チェックですね。

今後、模試の志望校動向調査などでも注目しておきたいところですが、志願者は増えても倍率は下がる可能性が高いですので、受験校を決める際、前年度から志願者数の増加率だけを見て、「難化だ!」と思い込まないで下さい。

愛媛大学医学部では、

後期試験を廃止し、前期試験の募集定員を40名 → 55名へ増やします。

また、前期2次試験において、英語(200点)を廃止し、新たに総合問題(200点)を課します。

さらに、総合型選抜(従来のAO入試に相当)を新規に実施し、10名募集します。この層型選抜は、共通テスト450点+総合問題200点+面接200点で合否を判定します。

後期から前期へのシフトは香川大学と同様ですが、愛媛大学医学部では2次試験から英語がなくなる?ということで、記述英語に苦手意識のある受験生の方は「ラッキー!」と思ったかもしれませんね。

ただ、英語の代わりに実施される「総合問題」というのが気になりませんか?

じつはこの「総合問題」は、英文を含む小論文のようなもので、英語力を問わないということではありません。しかし、コテコテの英語の試験というわけではありませんので、2次の英語力に不安のある方は、多少は救われるかもしれません。

そして、新たにはじめる総合型選抜も要チェックです。面接の配点比率が非常に高いのが特徴ですが、四国地方の国公立大学医学部が第1志望なら、出願を検討してみる価値はありそうです。

なお、調査書の扱いにつきましては、「面接に含めて評価する。」となりますので、評定値が高いのに超したことはないですね。

続いて、私立医学部について

金沢医科大学医学部について、

前回のブログで、総合型選抜および学校推薦型選抜を、二段階選抜に変更するとお伝えしておりましたが、更なる追加情報が判明しましたのでお知らせいたします。

総合型選抜および学校推薦型選抜において、提出書類や面接も点数化します。

具体的には、1次試験は基礎学力テスト200点、2次試験は個人面接140点+自己推薦書60点となります。面接点の高さが目立ちます。

そして、一般選抜(前期・後期)の2次試験において、小論文60点、調査書+グループ面接110点とすることも公表されました。これなら2次試験での逆転劇も起きそうですね。

・さらに、一般選抜において、「コミュニケーション英語Ⅲ」、「数学Ⅲ」と「化学」の発展内容、物理「原子」、生物「進化と系統」を出題しない、との発表もありました。

これは今年度に限り、高等学校の学習進度の遅れから現役生への配慮とのことです。現役生にとっては助かりますね。

杏林大学医学部では、

共通テスト利用入試において、前期・後期とも英語200点の内訳を従来のリーディング:リスニング= 4:1 → 1:1 へと変更します。

みなさん、御存じのように来年よりセンター試験から大学入学共通テストに変わり、英語の配点内訳も変わります。

大学入学共通テストでのリーディング(以下R)とリスニング(以下L)の配点はどちらも100点ですが、実際は各大学が合否判定の際の配点比率を自由に設定できる決まりになっています。なので、共通テストの英語の配点が一概に200点といっても、RとLの配点比率がどうなのか?しっかり見ておく必要があるのです。

R:Lは、センター試験や従来の入試では4:1が長年定着していましたが、今回の入試改革に当たっては 1:1、 2:1、 3:1、 3:2、 4:1 など、大学によって異なります。RとLの普段の得点率が同程度の受験生の方はあまり気にならないかもしれませんが、浪人生の中にはこれまで筆記重視の勉強をしてきてRは強く、Lが弱い方もときどき見られます。失点を最小限に抑えるためにも、受験校を決める際には注意しましょう。

昭和大学医学部でも、斬新な変更点があります。

まず、2次試験を点数化します。一般選抜は小論文30点+面接70点とし、共通テスト利用選抜は小論文60点+面接100点、と配点を設けます。これだけの配点がつけば、2次試験での逆転劇もありそうです。

そしてなんと、一般選抜において、数学の代わりに国語(現代文)も選択可能となります。

数学の代わりに国語(現代文)でも受験できるというのは、帝京大学に次いで2校目となりますが、理科2科目は受験で必須ですので、帝京大学と違って、文系の方でも簡単に受験できるというわけではありません。

あくまで、もともと国語が得意で、数学が不得手な理系の受験生が検討に値すると思いますね。

東京医科大学医学部では、

共通テスト利用選抜において、英語の配点を250点満点 → 200点満点(R150点+L50点)とし、計900点満点で1次判定します。少しだけ、英語の配点が下がることになります。

日本大学医学部では、

一般選抜(A方式・N方式)の2次試験において、小論文+面接および適性検査で計30点の配点を設けます。2次試験も点数化されることになりましたが、こちらは配点が小さいのでそんなに影響はなさそうですね。

獨協医科大学医学部では、大きな改革があります。

一般選抜・共通テスト利用入試共に学科試験の配点を圧縮し、数学100点、英語100点、理科200点とします。各科目ごとの配点比率は変わりませんので、こちらは特に影響はないかと思います。

そして、何といっても目玉となるのが、一般選抜1次試験を2回(2日)実施し、2回(2日)とも受験可能とします。(最高得点日の成績で1次判定)

このような方式は、帝京大学と東海大学に次いで3校目となりますが、1日だけ受けてもよし、2日受けてもよしとの事ですが、本命なら2日とも受けるべきでしょう。ただし、日程的には初日が帝京大学および東京女子医科大学と重なっていますので、受験生がどう分かれるかが気になる所です。

最後に変更点をもう一つ挙げますと、来年だけだと思いますが、感染症に対する受験生保護の観点から、追試験も実施します。

聖マリアンナ医科大学医学部でも、大きな動きがあります。

一般選抜を前期と後期に分けて実施します。これにより、来年は聖マリアンナ医科大学の一般選抜での2回受験が可能となります。(試験内容は従来の一般入試方式と同様の予定)

感染症に対する受験生保護の観点から後期試験を実施することにした、との事ですので、再来年以降も後期選抜を継続するかは未定とのことです。

まあ、受験生にとっては有難いことですね。

大阪医科大医学部では、

共通テスト利用選抜において、5教科課すのを止め、現代文100点、数学200点、英語200点、理科200点の計700点満点で1次判定します。

もともと大阪医科大学は、国公立大学医学部との併願受験生が多かったですが、これで私立専願生もチャレンジできるので、志願者は増えそうですね。

そして、福岡大学医学部ですが、

前回のブログで、共通テスト利用入試における英語の外部試験の評価法を変更することはお伝えしましたが、

さらに変更点が判明しましたので、お知らせいたします。よくよく入試要項はみるものですね。

学校推薦型選抜(地域枠)において、出願資格を制限し、1浪生迄とします。すなわち、2浪生からは出願不可になります。これまで福岡大学医学部推薦入試では、2浪生の合格者が多い、と聞いたことがありましたが、福大としては入学者の若返りを図りたいという意図があったのかもしれません。福岡大学医学部の地域枠推薦合格を狙っていた2浪生の方はショックでしょうが、気持ちを切り替えて一般選抜に臨んで下さい。

また、学校推薦型選抜において、これまで1日限りだった試験日を2日間に分け、初日に面接、翌日に学科試験を行います。医学部の入試で、いきなり面接から始まる、という形式はこれまでに聞いたことがありませんので、受験生の方も緊張感有り余る面接になるかもしれませんが、事前の面接練習も万全にして臨んで頂きたいと思います。

最後に、びっくりする情報が入ってきました。

東京女子医科大学医学部ですが、来年の新入生から6年間総額の学費が約12,000,000円値上がりします!

6年間総額約3400万円 → 約4600万円になります。

結果、川崎医科大学医学部に近く並んで、国内で2番目に学費の高い大学となります。

近年、久留米大学や昭和大学のように、数百万程度の学費値上げはありましたが、1200万円値上げは国内史上初めてではないでしょうか。

近年は女子医大の附属病院の話題がいろいろと挙がっていましたが、ついにというか、やっぱりというか、大学としても苦渋の決断だったろうと思います。さらに、在学生も今後学費が変更になる可能性があると、注釈もついていますので、経済的に敬遠する受験生は間違いなく出てくることでしょう。

それでも「女子医だから。」と、一定の支持層は存在しますので、受験倍率が下がるのは好都合と捉える方もいると思いますが、今後周知が進むにつれ、受験生の動向が気になります。

いかがでしたか。

今回はこのへんで終わりますが、次回でいよいよ残りの医学部入試の変更点をお伝えします。

受験生の皆さん、ディック学園の各校舎には医学部受験に精通したチューターがおりますので、これらの変更点を踏まえ、どの大学・どの方式で勝負するか一緒に戦略を練って頂き、万全の準備をして受験に臨んで頂きたいと思います。

PS) 入試日程未発表の私立医学部も、残すはあと3校(8/2現在)のみとなり、現在作成中の2021年の医学部入試カレンダー&変更点一覧も完成間近です。お問い合わせを頂いた方にのみ、無料でプレゼントする予定ですのでお楽しみに。

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