こんにちは、今年は少ない夏休みですが、計画は立ててますか?大分校チューター小石です。
受験の有り無しを問わず、英語を勉強されている方は多いと思います。まずは語彙力、ということで単語帳を使う訳ですが、適宜、習熟や達成の確認作業をしなければなりません。
ここでは、英単語について、生徒との小テストなどで私が普段から意識している事や思う所について書いていきます。
●イメージをふんわりと捉える、引き出す
ここで言うイメージとは、ジェスチャーだったり、私の下手なイラストだったり、漢字一字だったりします。
ここでは、
current と「流」を例に出します。
辞書には、
形容詞:今の、現時の
名詞:流動、風潮
などと載っています…が、
とりあえず、中心の意味に近いであろう、「流」というイメージを持ってもらいます。
単語テストの際は、このイメージに関する言葉を即答してもらいます。「流れの」と答えてもよいし、「進」「走」といった表現でもよいし、「流れ」のイメージをジェスチャーで表してもらっても正解とします。お堅い日本語の意味に捉われない、というのが一つの指針です。
とはいえ、単語は文の中で活きるものです。
実際の文章の中では、
単語は文の前後関係により意味が変わってくるので、
「流」を軸にして
時間の流れ→進行中の→今現在の
さらに、
流行の
流通の
流動
海流
電流
…
と文脈に応じて色々引き出せるようにします。
また、関連語の
currency も、
世の中を流れているもの→流通してるもの→通貨
と覚える事ができます。
1つ1つをの意味を、丸暗記の硬直した日本語ではなく、中心となる意味を抽出し、ふくらみを持って覚える感じで、1つのイメージから複数の意味を引き出します。
これは、簡単な法則性を見つけ、簡単な文はもちろん、今後遭遇するであろう未知の場面にもうまく応用するためでもあります。
ゆえに、鮮烈なイメージをまとう単語のストックをできるだけ増やしてほしいのです。
このような裁量要素が大きい確認方法ができるのは、マンツーマン指導の強みでもあります。
●機械的な丸暗記について
イーメジや語源でのアプローチが難しく、
理屈抜きで意味を覚えた方が早い単語もたくさんあるのも事実です。
ただし、全てをこれで覚えようとする姿勢は考えものです。
あらゆる単語を無機的に覚えてしまうと、おそらく英文に臨む時、訳がぎこちないものになるでしょう。
部分的に何をいっているのか掴みにくいので、段落、全体像の把握も困難になりがちです。あげく、英語そのものが苦痛になると思います。
単語帳を真面目に覚えているのに、いまひとつ成果が上がらない、という人はどうもこの辺りに原因の一つがあるように思えます。
●まずは一冊をやりとげる
単語帳は、学校配布のものでも、世間で評判のよいものでも何でもいいので、自分の一冊を決めて、とりあえずそれをやりとげる強い意思とそれを何度も反復もする謙虚な姿勢が何より大切です。
1周目は機械的に覚えるものが多くても構いません。
2周、3周と繰り返すことにより、イメージが湧く単語が増えて、語彙の守備範囲が広がってくると、いろいろな派生語や例文も触れみたり、文の中で未知の単語に遭遇しても意味を類推してみたりする余裕も生まれてくると思います。
とはいえ、ほとんどの人にとって、単語を覚える事でなく英文が読めるようになることが目標かと思いますので、単語の暗記にばかりに捉われないで、それと並行して、多岐のジャンルの長文にもチャレンジしていただきたいです。
どの教科にも言えることですが、英語は特に積み上げの要素が高い教科です。しかし、やり方さえ間違えなければ決して裏切られない教科とも思います。
近い将来、駅のプラットホームやお洒落なカフェで悠々と英字新聞でも読んでる素敵なご自身をイメージしつつ、日々研鑽を重ねてください。