『数学』って将来の役に立たない学問なの!?

こんにちは。冬場の空気の乾燥に悩まされている、

熊本校の山崎です。

今回は『数学』という学問について少しお話させていただきます。まず、小学校の算数は得意だったけど、中学校で数学に苦手意識をもつようになった人が男性の4割、女性の6割に上るそうです。また、高校生になると「苦手」から「嫌い」に意識が変わっていくみたいです。皆さんはいかがでしょうか?

私の周りで『数学』を嫌いだという人の大半は「将来の役に立たないから勉強する気になれない」「数学の知識ほど無駄なものはない」というような意見を持っています。本当にそうでしょうか?では、なぜその役に立たない学問が色々な入試や試験に用いられているのでしょうか。それは、数学の試験により「論理的思考力」が備わっているかを判断できるからです。この「論理的思考力」とは、他の学問を学ぶ上でも、人が生きていく上でもとても重要な役割を果たします。まず、「論理的思考力」が使われている簡単な例を見てみましょう。「あたりまえ」すぎてびっくりするかもしれませんが、少々お付き合いください。

例えば、焼き魚を作る時に以下の材料と道具があるとします。

{材料}・魚の切り身・塩・レモン・バター

{道具}・包丁・おたま・鍋・フライパン・まな板・ざる・すり鉢・クッキングペーパー

料理に知識がある人であれば、疑問を感じているでしょう。なぜなら、焼き魚を作るのに必要ではないものが多くあるからです。

実際に作る過程をチェックしましょう。

  • まず、まな板の上で切り身を人数分に包丁にて切り分ける
  • 塩を適量かける
  • フライパンにクッキングペーパーをひき、その上で焼く
  • レモンを包丁でカットし、焼き魚とともに盛り付ける

これで完成です。そして、これが「論理的思考力」そのものなのです。では、どういった思考がなされているのか見ていきましょう。

  • 切るという目的の為に包丁という道具を使っています
  • 塩味にするために塩をふる
  • 食べ物を焼くという目的のために鍋やざる等ではなくフライパンを使い、フライパンに身がくっつかないようにクッキングペーパーをしきます
  • 酸味と色彩を出す為にレモンを添えるが、カットするためにおたまでもすり鉢でもない包丁を使う

いかがですか?皆さんは生活する上であたりまえのように「論理的思考力」を使っているのです。そして入試の数学で見られているのは「食材を切るときにおたまやすり鉢を使わないで包丁をちゃんと使えている人かな?フライパンや包丁の正しい使い方を知っているかな?」ということなのです。

料理の「材料」は数学の「問題の仮定」に当たり、料理の「道具」は数学の「定理や公式」に当たります。「焼き魚」は数学でいう「答え・目的」です。

数学の次の問題を考えてみましょう。

【∠A=40°、∠B=60°の三角形ABCがある。このとき、∠Cの大きさを求めなさい。】

小学5年生以上であれば、答えは∠C=80°と分かるはずです。

これは、「∠A=40°、∠B=60°の三角形ABC」という「材料」を、「三角形は3つの内角の和は180°となる性質を持つ」という「道具」を使って料理をすれば「∠C=80°」というものが完成するのです。

高校や大学の入試では、学校で学ぶ多くの定義や定理・公理・性質といった「道具」をどれだけ自分の中に持っていて、目的を達成(解答する)するため、もしくは問題を解決するために最適な所で正しく使えているかどうかをみられていると思って下さい。

そして、高校や大学の入試だけではなく、これからの人生の中で『何かを作る必要があるとき』『問題に直面したとき』『周りの誰かを助けるとき』など様々な場面で「論理的思考力」の高い人と低い人の差が生まれてくるでしょう。その「論理的思考力」を鍛えるのに最適な学問が『数学』なのです。

このブログを読んだ方の『数学』に対する意識が少しだけでも変わって頂けると幸いです。

最後に、『数学』を勉強することが人生の役に立たないことは絶対にありません。さらに、『学びが足りなかったことを後悔することはあっても、学びすぎることに後悔することはない』という格言があります。これは全ての学問でもいえることですので、これからも『学ぶこと』を一緒に頑張っていきましょう。

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