大学入試英語成績提供システムについて知ろう!

熊本校の竹中勉です。

みなさん、夏休みはいかがだったでしょうか?十分受験勉強をやりきったと感じる人もいれば、ついつい気持が緩んで有効に時間を使えなかったなぁと思う人もいるかも知れません。さて、皆さんもご存じの通り、今年は大学入試制度の改革が予定されており、特に英語の試験は「大学入試英語成績提供システム」という制度が作られる予定です。それぞれの民間試験がこのシステムに登録することで、独立行政法人大学入試センターを通して、受験者の成績が各大学に提供される仕組みです

2023年度まで、国立大学を受験する場合は、「大学入学共通テスト」の受験に加えて、民間試験の受験を求められる可能性があります。私立大学の動向はまだわかりませんが、「大学入学共通テスト」あるいは民間試験のどちらかを利用するケース、両方を必須とするケース、どちらも利用しないケースが考えられます。

大学入試英語成績提供システムとは、民間事業者等が実施する英語の資格・検定試験(以下、民間試験)を大学入試に利用するために新たにつくられ、独立行政法人大学入試センターによって運営されるシステムです。文部科学省によって認定された、一定の要件を満たす民間試験が登録されます。受験者が受けた民間試験の成績はこのシステムに集約され、大学へ提供される仕組みです。

民間試験の受験期間は受験年度(現役生の場合高校3年時)の4~12月の間、受験可能回数は2回までとされています。試験を受ける前に「この試験の成績を大学に提出する」と決めて届け出る必要があるため、結果が出てから成績のよかった試験を選ぶことはできません。

ここでは英語外部検定利用入試に現在広く採用され、かつ2020年度以降の大学入試英語成績提供システムに登録されることになった、主な資格・検定試験を紹介します。

各試験の形式

以下の表では、各試験の形式を比較しました。解答方法の「紙」とはペーパーテストを意味します。

試験名 解答方法 スコア 試験時間
英検1級 紙、面接 0~3400点
(2630点で合格)
約145分
英検準1級 従来型:紙、面接
CBT:パソコン
S-CBT:パソコン、紙
0~3000点
(2304点で合格)
約128分
英検2級 従来型:紙、面接
CBT:パソコン
S-CBT:パソコン、紙
0~2600点
(1980点で合格)
約117分
CBT:125分
英検準2級 従来型:紙、面接
CBT:パソコン
S-CBT:パソコン、紙
0~2400点
(1728点で合格)
約106分
CBT:115分
英検3級 従来型:紙、面接
CBT:パソコン
S-CBT:パソコン、紙
0~2200点
(1456点で合格)
約80分
CBT:90分
TEAP 紙、面接 80~400点 約200分
TEAP CBT パソコン 0~800点 約200分
TOEIC L&R:紙
S&W:パソコン
L&R:10-990点
S&W:0~400点
L&R:約120分
S&W:約80分
TOEFL iBT パソコン 0~120点 約220分
IELTS 紙、面接
CBT: パソコン、面接
1.0~9.0(0.5刻み) 約175分
GTEC 紙、タブレット Core:0~840点
Basic:0~1080点
Advanced:0~1280点
Core:約95分
Basic:約115分
Advanced:約115分
GTEC CBT パソコン 0~1400点 約175分
ケンブリッジ英検 紙、面接
CBT: パソコン、面接
Key:82~150点
Preliminary:102~170点
First:122~190点
Advanced:142~210点
Proficiency:162~230点
Key:約110分
Preliminary:約132分
First:約209分
Advanced:約235分
Proficiency:約236分

英検

英検という呼び名で知られている「実用英語技能検定」は、公益財団法人日本英語検定協会が実施する国内最大級の資格試験です。内容は、日常生活からアカデミック、ビジネスまで幅広い分野を扱っており、小学生から社会人まで幅広い層が受験しています。1級、準1級、2級、準2級、3級、4級、5級の7つの級があり、年に3回、一次試験(リーディング、ライティング、リスニング)は6月、10月、1月に、二次試験(スピーキング)はおおむね6~7月、11月、2~3月に行われています。比較的安価で、受験地が多いのが特長です。

長年の実績があり、かつ学習指導要領に沿った作りであることから、多くの大学ですでに英語外部検定利用入試において利用されています。近年のリニューアルによって、2級、準2級、3級が4技能を測定できる試験となり、より大学入試に使いやすくなったと言えます。同様に近年導入されたCSEスコアは、CEFRに対応しているだけでなく、級の区分よりも細かく英語力を判定できることから、入試の指標として採用する大学も増えてきています。

2020年度に始まる新しい入試制度における「大学入試英語成績提供システム」の対象にはなりません。一次試験(リーディング、ライティング、リスニング)の合格者のみが二次試験(スピーキング)を受けられる形式であるため、一次試験不合格者は4技能の測定ができないからです。ただし、英語外部検定利用入試においては、これまでと変わらず利用されると思われます。

TEAP

TEAP(ティープ)は、上智大学と日本英語検定協会が共同で開発したアカデミック英語能力判定試験で、日本英語検定協会が実施しています。大学で学習・研究する際に必要とされるアカデミックな場面での英語運用力を正確に測定できるように設計されています。受験者は主に大学入試を目的とした高校生・浪人生です。2019年度は7月、9月、11月の年3回実施されます。2019年度は23都道府県のみで実施予定ですが、2020年度には全都道府県に拡大予定です。受験パターンは4技能と2技能(リーディング・リスニング)とがありますが、大学入試英語成績提供システムに対応しているのは4技能パターンのみです。

TOEIC

TOEIC(トーイック)テストは、アメリカに拠点を置く非営利テスト開発機関 Educational Testing Service(ETS)によって開発・制作されました。日本での実施・運営は、国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)が行っています。出身国に左右されず公平に英語力を測れるよう、特定の文化を知らないと理解できない表現を排除し、オフィスや日常生活におけるコミュニケーション能力を幅広く測定できるよう設計されています。受験者は主に社会人や大学生など、英語をビジネスで使用する人や就職活動を視野に入れた人です。

TOEFL iBT

TOEFL(トーフル) iBTテストは、アメリカに拠点を置く非営利テスト開発機関Educational Testing Service(ETS)が開発した試験で、アカデミックな場面における英語力を測定します。日本事務局は国際教育交換協議会(CIEE)です。主な受験者は留学を希望する大学生・高校生です。テストセンターで1人1台のパソコンを割り当てられて受験します。テスト日は月に3~5回設けられていますが、全ての会場で実施されるとは限りません。

GTEC

GTEC(ジーテック)は、ベネッセコーポレーションが日本の中高生の利用を想定して設計した、学校単位でのみ申し込むことができる試験です。学校ごとに希望する日程で行う「アセスメント版」と、あらかじめ定められた検定日に実施する「検定版」があります。アセスメント版のスコアはオフィシャルスコアとして認定されないため、英語外部検定利用入試など大学入試には使用できないことがあります大学入試英語成績提供システムに対応した検定実施の受験料は6,700円(税込)程度となる見込みです。AdvancedとBasicがそれぞれ4回、Coreが3回、実施予定です。

ケンブリッジ英検

ケンブリッジ英検は、英国ケンブリッジ大学の非営利団体ケンブリッジ大学英語検定機構が制作している試験です。日本ではケンブリッジ大学英語検定機構と学校法人河合塾がそれぞれ実施しています。生涯にわたって英語を学習する視点で作られた試験で、受験者の進路や目的に応じレベルを選択できるよう設計されています。レベルは、易しいほうから「Key:キー」、「Preliminary:プレリミナリー」、「First:ファースト」、「Advanced:アドバンスト」、「Proficiency:プロフィシエンシー」の5段階があります。Key、Preliminary、Firstには、中高生に合うように調整された「for Schools」というバージョンがあります。また、リーディング・ライティング・リスニングをパソコンで解答するCBT方式もあります。

以上ざっくりと説明してきましたが、いかがだったでしょうか?志望校を決定したり、絞り込む際に何かのヒントになればと思います。なにはともあれ、毎日計画通り学習を進めていき、自信を持って本番を迎えられるよう頑張ってください、応援しています!

プロ家庭教師のDIC学園 熊本校
℡:0120-598-123

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