成績が上がるのは、塾?家庭教師?②

最近ポストモダンの本を読み直している久留米校の鹿野耕平です。今日は、以前北九州校の小林愛先生が上げてくださったこの話題を続けたいと思います。

成績が上がるのは、塾?家庭教師?

実は、この問いに対し明確に答えた論文が存在します。1984年、教育心理学者のベンジャミン・ブルームは「2シグマ問題:1対1指導と同様に効果的な集団指導法を求めて」という論文を発表しました。この調査では、9歳、10歳、13歳の生徒たちを、能力や関心などが同じ程度になるように調整した上で、3つのグループに振り分けました。そして確率と地理の授業を3週間11回にわたって受けてもらいました。ただし、グループによって指導法が違います。以下がその3つの指導法です。

1)通常指導(対照群):1人の先生に対し、30人の生徒からなるクラスで、周期的に生徒を評価するためのテストを行う。

2)完全習得学習:同様に 1人の先生に対し30人の生徒からなるクラスで、先生も指導内容も通常指導と同じ。テストも通常指導と同じものを行うが、ただし、それはフィードバックと育成のためで、その後間違いを修正する作業を行い、どこまでその教科内容について習得したのか見定めるためのテストを並行して行う。

3)個別指導:1人から同時に3人までの生徒に対し、一人の良い先生がついて個別指導を行う。完全習得学習と同様、その後、テスト・フィードバック・間違い直し・再テストを行う。

その結果は驚くべきものでした。個別指導を受けた学習指導者の平均は、通常指導を受けた学習者の平均よりも、標準偏差(σ:シグマ)にして2つ分、より日本人学生に親しみのある言い方で言えば、偏差値にして20も良かったのです。(ちなみに、完全習得学習を受けた学習者の平均は、通常指導を受けた学習者の平均より、1σ、すなわち偏差値10良いものでした。)

別の言い方をしましょう。個別指導を受けた生徒の平均点は、通常指導を受けた生徒の98%よりもよく、通常指導を受けた生徒の上位20%だけが到達できるレベルに個別指導を受けた生徒の90%が到達していました。

ブルームは、この論文の後半で、宿題や共同学習、カリキュラムやテキストの変更、クラスの雰囲気や家庭環境への介入、社会的地位・経済格差など条件を変えて考察しています。そして、これらの条件(変数)を2つ組み合わせても、2σの効果を超えることはなかったと結論づけました。

以上のことより、学習に関してお困りの際、個別指導を受けるのは最も効果的で合理的な対応と言えるでしょう。ブルームが強調するように、「ほとんどの生徒は、こうした(通常指導を受けた生徒の上位20%だけが到達できる)高いレベルの学習に到達するだけの可能性をもっている」のですから、決してあきらめないでください。

一方で、この研究は、通常指導を受けただけでも、20%の生徒は個別指導を受けたのと同じレベルに到達するということを示しています。彼らに対し私たちプロ家庭教師は何を与えることができるのか。期待は日々高まりつつあるのを感じます。それぞれが各方面で行っている研鑽の成果をぜひプロ家庭教師のDIC学園無料体験授業にて確かめてください。

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