日本一早い!?  2020年 医学部入試最新情報!!

こんにちは。ディック学園 鹿児島校の山下堅司です。

早速ですが、先日6月11日に鹿児島アリーナで行われたドリコム主催の大学進学説明会に行ってきました。

鹿児島県では最大規模の大学進学説明会でして、私は毎年行っているのですが、幸い今年は天気も比較的よく、市外からも学校毎にバスを借り切って参加している高校生が多くみられました。

私の方では、医学部を設置している全大学のブースをまわり、入試広報担当の方からいち早く来年度の医学部入試情報を仕入れてきました。

医学部入試といえば、昨年、複数の大学で不適切な入試選抜を行っていたことが報じられ、文科省から指導が入り、今年はかなりクリアでクリーンな入試になったと思います。
以前は小論文や面接、調査書やその他の配点があったにもかかわらず、それを公開しない、いわゆる闇配点なるものも存在していましたが、昨年の騒動以来、そのあたりを明確化する大学が増えてきた印象を受けます。
大学によっては、完全には公開できない情報もあるのかもしれませんが、明確化されることは受験生や保護者、そして、我々受験産業にまっとうに携わる人間にとっても朗報です。

では前置きはこれくらいにして、これからおそらくどこよりも早い!? 2020年の医学部入試最新情報(計18校)をお伝えします。まだ大学HPに更新されていない先取り情報もありますし、大学に直接問い合わせた情報もありますので、来年の医学部受験生だけでなく高校2年生以下の皆さんも、最新の情報を知った上で戦略を立てて頂きたいと思います。

まずは、国公立医学部について

筑波大学医学群は、一般入試の前期枠を58名→49名へ、推薦入試枠を36名→44名へ変更します。
また、新たにセンター試験を課す研究型人材育成入試を実施します。「詳細は7月以降の募集要項で確認してください。」とのことでしたが、一般枠はますます少なくなりますね。筑波大が第一志望の方はできるだけ推薦枠を活用したいところです。

金沢大学医学部は、センター試験の足きり基準を約3.5倍 → 約3倍に縮小します。

福島県立医科大学医学部では、後期試験を廃止します。そして、これまで後期試験で募集していた23名の定員は、前期試験と推薦入試に振り分けるとのことで、現在人数調整中とのことです。

大阪大学医学部では、大きな変更があります。これまで旧帝国大学の中で唯一、2次試験重視ではなかった同大学医学部ですが、一気に2次試験重視型の試験に変わります。具体的には2次試験の配点を、英語200点 → 500点、数学200点 → 500点、理科200点 → 500点(計1500点満点)とします。センター試験の配点は500点のまま変わりませんので、1次の配点:2次の配点=1:3となります。
また、これに伴い、足きり基準をセンター630点(900点満点中)以上の志願者の中から募集定員の約3倍までに緩和します。
実力ある受験生なら、センター試験で失敗しても、2次試験での一発逆転が可能になりそうです。

広島大学医学部では、後期試験を廃止します。代わりに、国際バカロレア入試の募集定員を5名に増やします。

鳥取大学医学部でも、後期試験を廃止します。その分の定員は他の入試方式に振り分ける予定とのことです。
また、2次試験において、自己評価シートを面接の際の参考資料とするとのことでした。
いやあ、それにしても後期試験廃止の流れは止まりませんね。

九州大学医学部では、ついに面接試験を実施します!!
医師としての適性をみるためとのことですが、2月27日に実施する予定とのことです。これにより、面接なしで入れる医学部はなくなりますので、九州大学医学部を目指す受験生の皆さん、面接のための準備も考えておきましょう!
また、2段階選抜基準を約4倍→約2.5倍へと予告倍率を縮小します。約2.5倍は、全国の医学部の中で筑波大学と並び最も厳しい倍率となりますので、2次試験重視の同大とはいえ、センター試験で失敗すれば、出願するのが怖くなりますね。

鹿児島大学では、英語外部試験の優遇措置について、対象試験を8種類から7種類に減らします。(TOEFL-Junior-Comprehensiveを除外)
また、外部の対象試験をクリアできた者でも、センター試験本番で筆記とリスニングがそれぞれ80%を超えないと満点扱いはされません。筆記とリスニングがそれぞれ80%未満のものは、それぞれの得点の25%の得点を加点する、という方式に変わります。
来年からは上級資格保有者でも、センター試験本番で体調を崩したり、解答マーク欄をずらして塗ってしまい、8割切ってしまうと、満点扱いにはなりませんので、ご注意ください。

続いて、私立医学部について。

獨協医科大学医学部では、推薦入試の出願資格を現役生のみに限定します。
また、センター利用入試の小論文試験を廃止します。これも小論文を書き慣れていない現役生には有利に働きそうですね。なるべく現役生を多く採りたいという意図が感じられます。
さらに、一般入試においてこれまで2次試験で行っていた小論文を1次試験で実施します。
ただし、小論文の評価は2次試験の合否判定に用いるとのことです。

北里大学医学部では、入学前の健康診断を廃止します。
これは、健康面で不安を抱える受験生にとって朗報ではないでしょうか。これまでは厳しい試験に合格できても、入学前の健康診断で入学取り消しの恐れもありました。しかし、これで少々の障害のある受験生の方も、受験を前向きに検討できるのではないかと思います。
その他の変更としては、地域枠指定校推薦入試を新規に実施し、山形県地域枠2名、茨城県2名、神奈川県5名を募集します。

東京慈恵会医科大学医学部では、英語資格/検定試験結果の任意提出を求めます。提出しなくても受験できますが、提出分については段階評価を行い、2次試験での評価の参考にするとのことです。
点数化されるかはまだ判明していませんが、1次試験や2次試験の評価が同程度であれば、最後は英語資格/検定試験結果で合否が分かれる可能性が高い感じがしますね。

杏林大学医学部では、センター利用入試において、後期試験を新規に実施します(定員5名)。
センター試験の配点は従来の英語200点、数学200点、理科200点で変わりませんが、後期2次試験では小論文・面接の他に、独自の英語能力試験も課します。この点がセンター利用前期試験と異なります。
その一方で、一般入試の後期試験は廃止されます。

東邦大学医学部では、附属高校推薦入試(25名)を新規に募集します。これまでも東邦大学は、附属高校からの指定校推薦で毎年10数名を入学させていましたが、今回25名という枠で募集するとのことです。結果、一般枠は85名に減らします。一般入試での受験は、例年より若干厳しくなりそうですね。

附属高校の指定校推薦枠といえば、川崎医科大学も附属高校に同様の枠を設けているわけですが、これで東邦大学附属の高校は人気が上がりそうですね。

藤田医科大学(旧藤田保健衛生大学)は、例年ほどではないですが、来年も若干変更点があります。
英語外部試験の利用について、AO入試での利用を廃止し、センター利用入試での利用を開始予定とのことです。
また、これまで一般入試後期とセンター利用入試後期合わせて募集定員15名でしたが、2020年からは一般入試後期で10名、センター利用入試後期で5名に振り分けます。

関西医科大学医学部では、来年からセンター利用の後期試験を新規に実施します。1次試験の配点は、現代文100点+数学200点+理科2科目200点+英語200点(合計700点)で、2次試験は面接のみとなります。募集定員は一般後期試験と合わせて10名とのことです。
関西医科大学は、2019年入試からセンター・一般併用方式も採用しましたが、これでセンター試験を用いる出願方式は3パターンと、多様化しますね。

兵庫医科大学医学部でも動きがあります。
まず、一般入試における名古屋会場を廃止します。
そして、調査書を点数化して評価するようになります。具体的には、
一般入試A方式では、面接と調査書を合わせて100点満点とし、B方式では課題型面接+個人面接で30点満点、調査書と外部英語検定資格で50点満点とします。
一般入試B方式では、1次試験の数学の配点を100点 → 150点に、2次試験の記述英語の配点を100点 → 150点に上げます。
また、学科試験において各教科基準点を設け、総合点が良くても一定基準に到達しない科目が1科目でもあれば不合格とすることがあるとのことでした。

医学部受験をするなら当然のことですが、苦手な科目をつくることは禁物です。

福岡大学医学部では、2次試験の面接において、調査書は点数化せず、面接の参考資料として活用します。
これまでの福岡大学は、「面接+調査書」で50点満点でしたので、調査書も点数化の対象とされていました。しかし、今後は調査書は点数化されないことになりましたので、学校の評定(内申)が悪かった受験生でも不利なく受験できるようになると思います。

久留米大学医学部では、福岡県特別枠をこれまでの一般入試ではなく、推薦入試で募集します。
また、推薦入試の地域枠の出願資格はこれまでの一浪生までではなく、2浪生まで認めます。

なお、入試内容の変更ではありませんが、期限付き増員措置終了等により、以下の大学(医学部位学科)では、募集定員が今年より減ります。とりあえず、6/14日時点の判明分ですが、今後も定員を減らす大学はありそうです。
・北海道大学・・・前期試験7名減。
・福井大学・・・推薦入試10名減。
・千葉大学・・・前期試験12名減。後期試験5名減。
・熊本大学・・・前期試験5名減。
・琉球大学・・・推薦入試12名減。
・慶應義塾大学・・・2名減。

最近の受験生の中には知らなかった方も多いと思いますが、厳密にいうと、10年ほど前の定員に戻るということですね。
以前から医師不足が叫ばれ、10年ほど前に臨時措置として定員数増を認められた大学が多くありました。それ以来、東北医科薬科大学や国際医療福祉大学にも医学部が新設され、医学部の定員数は増え続けていたわけですが、ここで医学部定員数を適正な数に戻していく、ということになります。
国公立大学を中心に、近年では医学部はより狭き門になっていく感じがします。

続いて高校2年生以下の方への情報になりますが、2021年の入試からは

名古屋市立大学医学部では、2次試験の理科は「物理」と「化学」が必須になります。「生物」では受験できなくなりますので、ご注意を。

京都府立医科大学医学部では、2次試験で小論文試験を導入します。

大阪大学医学部では、複数の面接員による評価次第では、面接を複数回行います。

徳島大学医学部では、調査書加点制度を導入します。個別2次試験の配点の5%~10%を上限に、調査書の評価を点数化します。

三重大学医学部では、大学入学共通テストにおいて英語外部試験の成績の基づき、英語の配点の10%を加点します。

最後になりましたが、来年の医学部入試の変更点としては主に、①募集定員数の減少、②面接や調査書等の配点の明確化、③センター方式の増加、④英語外部検定試験の扱いについて、が挙げられると思います。

受験生の皆さんには、これから判明する入試情報も順次お伝えしていきますので、これらの変更点を踏まえ、どの方式で勝負するか戦略を練って頂き、万全の準備をして受験に臨んで頂きたいと思います。
また、私立医学部の入試日程もほぼ出揃ってきており、2020年の医学部入試カレンダーを現在急ピッチで作成していますので、お楽しみに。           以上

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