慶應大学法学部の「傾向と対策」(英語)

大分校チューターの森本と申します。W杯盛り上がってきましたね。大分校のフットサルチームも卒業生などが参加してくれるなど、フルコートでの試合が出来るようになり盛り上がってきました。

さて本日は、慶應大学法学部を志望される受験生ならびにご家族の皆様を対象に、英語の「傾向と対策」について私見を述べたいと思います。

・これは市販の「赤本」等に記載されている「傾向と対策」に物足りなさを感じて書いたものです。これら媒体と共に参考に出来るところを参考にして頂ければと思います。

・本稿はテクニカルな面に限定します。
(慶大法に限らず、難関大受験については、テクニカルなこと以前に、もっと大きく受験の取り組み方についてしっかりした方針を持つことが大切です。これは受験生のタイプによって処方箋が変わることから、ここでは割愛させて頂きます)

Ⅰ.出題傾向
出題形式も難度も年によって微妙なばらつきがありますが、過年度の問題を年度順に解いていくと、一定の傾向が感じられます。

・出題形式
慶大法スペシャルとでも言うべき、特徴ある問題形式が多分10パターンぐらいあって、その中から毎年数題が選ばれている印象。 ⇒ 過去問対策は必須です。(前年度と違っていたとしても一定のパターンの中にあります)

・難度
かなり難しいが、2014年度をピークに、翌年からは若干取り組み易い感じになっています。 ⇒ とはいえこの難問を80分で捌くには、相当の集中力が必要。

・全問マークシート形式
楽だと思ってはいけません。ここの問題を解くと、自分の考えを表現出来る分、記述式の方がまだ楽だという、反常識的体験ができます。

Ⅱ.文法問題対策

1)まず、誤りを訂正する問題の出題が多い印象(誤りの文を選ばせる問題も、一文の中で誤りの箇所を選ばせる問題もあります。誤り無しが正解になる場合もあり、なかなか難しい)このタイプの問題の練習を相当やること。

2)他方、会話文完成の形式で、空欄に適語を入れていく問題も頻出。
⇒文法語法知識と英文読解力の2つで解くことになり、この形式としての対策は取らなくて良さそうです。

3)慶大法の文法問題を解いて私が連想したのは、市販されている問題集「標準英文法問題精講」。この本は出題大学別の問題索引があり、慶大を見てみると掲載されている問題多数でした。これは、単に有名大学だからということであるかも知れません。しかし、一度目を通す価値はあると思います。

4)入試当日の対応
このパートに多くの時間を割く余裕はないので、すぐに正解が分からない場合、明らかに違うものを外し、確率を高めた上で選ぶことが実戦的。 ⇒ 難問であったとしても、5分の1の確率を短時間で2分の1まで上げられる、そういった努力が合格につながります。

Ⅲ.長文読解対策

1)まず過去問をやり、特徴を頭に叩きこむこと
出題形式は複数パターンありますが、いずれも特徴ある形式で、しかもそれぞれのパターンの中では変動が殆ど無い。パターンごとに自分なりの対処法を用意すること。
例えば、長文の中で10の単語に下線が引かれ、その単語の意味を、後の10の選択肢(英英辞書のようなもの)から選ぶ問題は頻出です。 ⇒ これに対し、選択肢の「辞書の文言」のポイントを日本語の数字程度のキーワードに置き換える作業を先にし、選択を容易にする方法がその一例。

2)単語対策に重点を置くこと
長文に使用される単語はかなり難解です。英語ができる人は、多少単語を知らなくても文脈から判断できると考えがち(その認識自体は誤りでなく、その能力を伸ばすことは一般的に大切)ですが、ここの受験に関しては限界があるようです。大学の知名度からして、浪人生と戦わなければいけないことを考えると、ここは単語対策を計画的に念入りにやるしかありません。
特に司法関係の単語に注意。「原告」とか「告訴」とか「司法制度」といった類の専門用語を意識的に覚えたいところ。

3)解答選択にあたっては論理性を磨くこと
英文が難しい上に、設問がかなり微妙です。センター試験のような、英文が理解できれば正解は自ずと明らかといった風では無く、どの選択肢も内容は一応本文中に書かれていることであるといった具合。国語の問題を解くことを英語でしなければいけない感じです。しかし知識を問われる文法語法の問題と違って、論理的に考えれば正解はある。そこを判断できるようにしないといけません。
⇒ここでも過年度の問題を順に解いていけば、思考の道筋に何となく一定のパターンを感じます。出題者が、受験生にどういった判断をすることを望んでいるかということが見えてくれば、合格へのステップを上がっていると思います。

いずれにしましても、容易な受験ではありません。
伴走者が必要だと感じたら、ディック学園をご用命下さい。
皆様の粘り強い努力と成功を祈念します。

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