~難関校受験対策~ 教科別! 苦手をつくらない習慣づけとは?「社会編」

皆さん、こんにちは。久留米校の原口です。受験社会のご指導は任せてください!

受験における社会は算数と違って点差がつきにくい科目なので、社会は高得点勝負になります。例えば理科は、計算分野や抽象的な問題など、内容自体が難しいために理解できず苦手になってしまう可能性がありますが、社会は違います。社会を苦手としている方の多くは、勉強の仕方が分からないからテストの点につながらないだけ。テストの点がとれないから、苦手意識を持ってしまっているのです。つまり、勉強の仕方さえ分かれば、誰でも得意になれる科目なのです。

では、社会の勉強の仕方について確認していきます。

大人でもそうだと思いますが、自分の知っていることが話題に出ると、話の続きを聞きたくなるものです。お子様は授業中に自分の知っていることが少しでも出てくると、興味を持って聞くことができます。逆に知らないことに対しては、イメージがわかないので集中して聞くことが厳しい。ちょっと知っているか知っていないかで、興味の入口が変わってきます。お子様を社会好きにするには、できるだけ小さいうちから社会に対する興味の種をまいてあげることです。例えば、家族で旅行へ行くときには、必ず地図を持っていき、自分たちが今どの県にいて、その県はどんな形をしていて、どんな文化や郷土料理があるのかなどを話したり、実際にその料理を食べてみたりして、実体験として教えてあげられると効果的です。

また、歴史好きにさせてあげるには、歴史漫画や大河ドラマなどを見せると、人物像やその時代の背景がイメージしやすくなり、遠い昔の時代のことを身近なものに感じることができます。社会が得意な子の多くは、特に男の子に多いのですが歴史が好きです。そういうお子様の中には、地理になかなか興味を持てない子もいます。例えば「愛媛県の特産物はミカン」と覚えなさいと言われても、興味がないものは覚えられないのです。ただ、歴史の学習に入ると、自分の得意分野なのでテストでもいい点が採れるようになります。すると、「自分は歴史が得意だから、社会だけは誰にも負けたくない」という気持ちが強まり、「社会を得意科目にするぞ!」と地理も頑張るようになります。社会は興味さえ持てば、誰でも力を伸ばせる可能性が大きい科目なのです。

ところで、小学生だった頃は地名や県庁所在地、山や川の名前など、一生懸命覚えた記憶はありませんか? 確かに社会の学習では、これらをひとつひとつ覚える必要があり、今でも暗記すべきことが多いのは変わりません。しかし、かつてと大きく違うのは、今はそれらを単純に問う問題はほとんどなく、項目同士のつながりを理解していないと答えられない問題が増えている点です。例えば、かつてなら「この川の名前は何ですか?」だったものが、今は「この地域にこの川とこの川がこうした位置関係にあることから、どんな産物が多いと考えられるか?」といった問いに変わってきています。地図上を「点」で覚えるのではなく、点と点がどうつながっているかを聞いてくるのです。地図の読み方も暗記ではなく、「そこから何を読み取れるか」という視点で捉えないと解答できなくなっています。

受験において、社会は単純な暗記科目と思われがちです。しかし単純な詰め込み学習では、知識をバラバラに覚えるだけで本当の意味で理解することまで至らず、少し角度を変えた問題が出ただけで太刀打ち出来なくなってしまうことがあります。

一般的に社会の入試は、地理・歴史・公民が同じ割合で出題されます。しかし、難関校の社会入試では、地理・歴史・公民と分野を分けずに、総合的な問題を出題する傾向にあります。社会は、学校や塾の授業では、地理・歴史・公民の三分野に分かれていますが、ざっくり言えば「世の中を知る教科」だといえます。ですから、歴史は好きだけど、地理は苦手などと分野を分けて考えずに、例えば「地理を横の線」「歴史を縦の線」というようなイメージで、立体的に学習をすると、得意不得意という意識が薄れます。

また、難関校の社会入試は、大きく分けて2つのタイプがあります。

ひとつは、「知識の量」が求められる入試です。一般的に、社会入試は、国語や算数よりも配点が低く、国語・算数が100点満点なら、理科は50~80満点になっています。しかし、社会入試にも力を入れている学校では配点は国語と算数と同じで、問題数が非常に多くなっています。もう一つは記述問題が中心の入試です。単に知識を問うだけの問題はほとんど出題されません。文章やグラフなどの資料から問いに答えるのに必要な情報を読み取り、それを論理的に説明する記述力が求められます。これに対応するには、ある程度、大人の世界の常識に通じておく必要がありますし、社会のテストというよりは読解問題に近い時もあり、どちらに対しても特別な対策が必要になります。

このように、ひとくちに社会入試といっても、問題の内容は大きく違うのです。ですから、「この学校にわが子を入れたい」と思うような学校があれば、まずはその学校の過去問題を解いてみてください。「今の中学受験ではこういう問題が出るんだな」と保護者様が知っていると知らないとでは、大きな差が出ます。なぜなら、社会は、親が教えてあげられるところが多い教科だからです。前述したとおり、お子様を社会好きにするには、できるだけ小さいうちから社会を意識させてあげることが大事です。それには親との関わりがとても重要になります。

子どもは小さいときほど、自分のまわりのいろいろなことに関心をもち、「これって何? これってどんなこと?」と質問をしてきます。お子様に何か聞かれたら、どんどん教えてあげましょう。ただし、そのときについ「こんなことも知らないの?」と言ってしまう保護者様がいますが、これはいけません。そう言われた途端、お子様は「人に聞く」ことを躊躇してしまうからです。また、大人だからといって、すべてを知っているわけではありません。お子様から質問をされて、保護者様自身も分からなければ、「なんだろうね? 調べてみようか」と親子で一緒になって調べてみることはとても良いことです。親子で博物館や歴史館に行くのもおすすめです。ただし、せっかく連れていっても、保護者様が退屈そうにしていたり、興味がなそうにしていたりでは台無しです。展示物の資料などを読み「へぇー、そうなんだ。この時代の人はすごいことをやっていたんだね」など、保護者様がおもしろそうにしていると、お子様も興味を持つようになります。

社会の入試問題対策は、知識の量を求めるものでも、論理的思考力を求めるものでも、大事なことは「世の中に関心が持てるかどうか」です。そして、そこに導けるかどうかは保護者様の力にかかっているのです。

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