~難関校受験対策~ 教科別! 苦手をつくらない習慣づけとは?「理科編」

皆さん、こんにちは。家族が花屋さんに勤めているので、花にはとても詳しい久留米校の峰松です。

さて中学受験では、国語・算数・理科・社会の四教科入試が主流です。しかし、大手進学塾のカリキュラムでは、国語と算数に比べて理科と社会の授業数が少ないことや、実際の入試では国語と算数が100点満点であることに対し、理科と社会は50~80点満点になっている学校が多いことなどから、理科と社会はそれほど重要な科目ではないと思われがちです。

確かに中学受験では、国語と算数が飛び抜けて出来ていれば合格は可能ですが、理科だけが飛び抜けて出来ていても、国語と算数が出来ていなければ合格は難しい。しかし、理科で不合格になることはあり得ます。中学受験の理科入試は高得点勝負だからです。つまり、中学受験における理科入試はいかに高得点を取れるかがポイントです。

理科の入試問題は受験する学校にもよりますが、一般的には生物・物理・化学・地学の四分野からまんべんなく出題されます。それぞれの分野で覚えることがたくさんあるので、どうしても暗記は必要です。入試対策としては、とにかくたくさんの問題を解く練習をすることです。難関校向けのやや難しい問題集を何度も解いていけば、確実に点数を取れるようになります。ただし、少しの失点が合否を左右するので苦手分野を作らないことが大切。

また、難関校の入試問題では知識だけを問う問題はあまり出ません。その知識を元にした思考力が問われるので、暗記だけではとても太刀打ちできません。「なぜそうなのか」という理由を自分の言葉で論理的に書く記述力も求められます。なぜそんな問題を出すのかというと難関校ではすでにある知識よりも、目の前にある問題を読み、そこからヒントを見つけて、どういう手順で解いていけば、答えを導くことができるかという「考える力」が求められているからです。つまり、難関校の理科入試では、物事を論理的に考える力や、初めて見る問題にもひるまずに立ち向かう力などが試されるのです。

一方、大手進学塾のテキストは「五年生で六年生の単元まで学習→六年生では過去問演習などの実践力養成」というカリキュラムになっているところが多いので、五年生の授業では、難解な単元も非常に短いスパンで学習していきます。そうなると、一週間の学習は大忙しです。特に五年生は算数・国語の塾の宿題も多く、それをこなすのに時間がかかってしまため、理科の学習にあてる時間があまり取れないという声が良く聞かれます。その上、習う単元も難しくなるのですから、一度「分からない」となった単元を復習する時間が取れないということは大きな痛手となります。こうした単元が一つ、また一つと増えていくと、模擬テストの成績も下がっていきます。すると、自分は理科が出来ないと思い込んでしまい「理科嫌い」になってしまうのです。

では、「理科嫌い」にならないためには、どのようなことを心がければよいのでしょうか?理科嫌いになるタイミングはほとんどの場合、五年生の時であると言われます。五年生の主なカリキュラムを見てみましょう。

ものの溶け方、中和、てこ、ばね、浮力、電流、ふりこ…など

物理・化学分野が多く、四年生までの具体的な内容からこのような抽象的な内容に変わる五年生を境に「理科嫌い」になってしまう方が多くいます。理由は明確で、内容そのものが難しい上に、これらの単元は教える先生のスキルによって、お子様の理解度に大きな差が出る単元でもあるからです。

理科を苦手にしない秘訣は「わからないまま」にしないことです。中学受験では、理科は算数や国語と比べて重要度の低い科目と思われがちです。理科は暗記科目だから、後回ししても大丈夫と思っている方も多いようです。しかし、受験で学習する理科の範囲は膨大です。それを六年生になってから必死に覚えようと思っても、とても間に合いません。五年生の段階で苦手分野を作ってしまうと、その後、なかなか点が採れず理科に対する苦手意識が強くなってしまうので、五年生でしっかり知識を定着させる必要があります。そのためには、授業後の復習を習慣化させましょう。

そして、もうひとつ大事なことがあります。それは、授業の予習です。授業では生物分野や電気の流れなど、先生がイラストや図を用いて説明をすることが多くあります。それらをノートに書き写すことに夢中になってしまうお子様がいますが、その場合授業中の先生の大事な説明を聞き逃している可能性が高く、その単元の大事なポイントを理解しないまま授業を終えてしまうことがあります。それでは授業の後に復習をしようと思っても、何が大事なのか分かりません。「何が大事なのか分からない」のは、授業中にポイントを聞き逃しているからです。そうならないためには予習をすることです。授業でゼロから学ぶのではなく、授業を「大事なことを再確認する場」として活用するのです。そうすれば、「分からないまま」にはなりません。大切なことはその日にうちに「分かった」という状態になることです。

ところで、理科が苦手というお子様は数多くいます。特に物理分野や化学分野など、数字が出てくる単元に苦手意識を持つ方が多いようです。

そんなときにおすすめしたいのが、問題の「整理整頓」と「図式化すること」。例えば、問題文の中にたくさんの数字が出てきたとしましょう。それを見ただけで「難しそう」「私にはムリ」と思ってしまいますが、どんなにたくさん数字が出てきても、きちんと分類し、対応する数字同士を結びつけて表などにまとめると、情報がすっきりしそれほど難しく感じなくなります。例えば、濃度の問題が苦手というお子様が多くいますが、まず分かっていることを表にして視覚化することで非常に分かりやすくなります。ホウ酸などの物質の重さ、水の重さ、水溶液全体の重さを整理し、その上で解けきれなくなったときにできる結晶の重さを考える、という道筋がすぐにつけられるようになります。中和にせよ溶解度にせよ、設問を読み解いて「表にできるかどうか」、あるいは「表をグラフにできるかどうか」が決め手になるのです。こうしたテクニックを習慣化させるためには、日頃から問題を解く時に、「分かっていることをリスト化する」「表にする」、可能なら「グラフにする」といったことに慣れておく必要があります。濃度の問題に限らず、理科や算数の問題全体に言えることですが難問を考える上で、図を描いたり、整理したりすることは絶対に必要です。なぜなら、問題に示される条件が複雑かつ多岐に渡ると、頭の中の記憶だけでは対応できなくなるからです。

図を描く癖をつけてもらうためには、とにかく、お子様が描きたいように描くことから始めましょう。「この問題はこういう図を描くと考えやすい」という方法はありますが、はじめはあまりこだわる必要はありません。いきなり「このような図をかきなさい」というのは、その時は短時間で済むかもしれませんが、長い目で見たときに、お子様の「自分で考える力」を奪ってしまうことになります。多くのお子様は、図を描くことを面倒くさがります。それは「図を描いた方が、結果として面倒ではない」という経験をしていないためです。逆にこの経験をして図式化することのメリットを実感してもらえばこっちのもの。ですから、はじめは求められる図から少しかけ離れていても、図を描いて頭の中を整理することを習慣化しましょう。

そうやって、たくさんの図を描き、考える癖がつくと問題を読んだ瞬間に「あ、これはこの図を描くとわかるぞ」「この図を描くと解けそうだな」と、対応策を自分で選択できるようになります。ここから実践力は大幅にアップするでしょう。

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